カレーに合わないのになぜ『らっきょう』を付ける?効果や地域の違いと由来も

カレーの豆知識
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カレーを食べに行くと、必ず福神漬けとともにらっきょうが置いてあります。

お店によっては、それぞれ付け合わせとしてライスの横に盛ってくれているところもありますが、実際「合わない」と思ったことがある人は意外に多いです。

たしかに、漬物の中でもちょっと独特の甘さや食感があるので、苦手な人もいると思います。

そこで、なぜらっきょうがカレーの付け合わせに選ばれているのか、地域によって違うのか、いろいろご紹介していきます!

らっきょうの種類は地域差が出る

らっきょうといえば、漬物で目にする1種類だけかもしれません。

ですが実は、そのほかにもいろいろと種類はあるんです。

意外に知られていないらっきょうの種類について、お伝えします。

    1. らくだ
      日本人に最も馴染みのあるカレーの付け合わせでよく見るらっきょうの種類です。
      漬物用のらっきょうなので、大きめで食べ応えがあります。
    2. やつぶさ
      収穫量が少ないらっきょうで、中玉サイズです。
    3. 玉らっきょう
      主に台湾でしか見ることのないかなり小さいらっきょうです。
      福井県では玉らっきょうを使って「花らっきょう」という品種を作り出していますが、収穫まで3年もかかるためとても高級品で気軽にスーパーなどでは見かけません。
    4. 島らっきょ
      主に沖縄県で食べられているらっきょうの種類です。
      そのほかの地域ではほとんど見ることはありませんが、沖縄特有の土壌で育てられた島らっきょうは香ばしい風味と独特の辛さを持っています。
      処理方法によっては、生で食べられること可能です。

このように、らっきょうの種類と地域差というのはかなりあり、地域で生産しているらっきょうの種類は一般的に流通していないことも特徴的です。

らっきょうの食べ方や由来

もともとらっきょうは中国が原産地で、正式な書き方は「辣韮」と書きます。

由来としては、「辛辣な味の韮」というところからきています。

なんでニラ?と思うかもしれませんが、らっきょうは別名「オオニラ」「サトニラ」と呼ばれていて、そこから韮という文字が使われるようになりました。

食べ方としては、漬物の他にも、生で食べる・炒める・揚げるといった方法があり、らっきょうの天ぷらは辛みが抜けてとても美味しいと言われています。

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カレーの付け合わせに選ばれるのはらっきょうの効果に秘密が!

独特の香りと食感のらっきょうなので、どうしてよりによってカレーの付け合わせに選ばれたのだろうかと思うかもしれません。

らっきょうがカレーの付け合わせになったのは、諸説あります。

その中でも夢いな話は、戦前に日本の有名ホテルが列車食堂でカレーの付け合わせとしてらっきょうを使用したことがきっかけではないのかと考えられています。

当時、諸外国ではカレーの付け合わせにピクルスを使用していて、似たような漬物という発想かららっきょうが採用されたという話です。

でも、らっきょうとカレーは合わないとおもうかもしれませんが、実ははそういうわけでもありません。

らっきょうのもつ効果が、カレーとの相性抜群だからです。

まず、らっきょうに多く含まれる「硫化アリル」という成分が、腸内の働きを整え消化機能を良くしてくれます。

カレーは、香辛料が多く含まれているので、胃腸に負担をかけてしまいますが、らっきょうと一緒に食べることによって負担が軽減されます。

最初は、単なる箸休めとして食べられてきたらっきょうですが、現在ではカレーと食べると体に良い影響を与えてくれる付け合わせだと認識され始めました。

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まとめ

カレーの付け合わせには不向きなのでは?と思われがちならっきょうですが、実はらっきょうが持つ効果は、カレーにぴったりだということがわかりました。

その他にも、らっきょうは食べ方色々なので、カレーの付け合わせやそれ以外でもらっきょうを楽しんでみてください。

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