インドと日本のカレーはかなり違います。
どちらの歴史が古いのか?発祥は?などをお伝えしていきます!
また、カレーには外せない存在の「福神漬け」ですが、どうしてこの名前なのだろう?という部分も説明していくので、参考にしてみてください。
インドと日本のカレーの違い
日本にとって、カレーは国民食でもあり、多い家では月に数回カレーを食べているなんてところもあると思います。
イメージするのは、野菜と肉が入ったカレールーをライスにかけて食べる、というもので基本的にスプーンで食べます。
しかし一方で、カレーの本場と呼ばれるインドでは、大きな器に反時計回りに食べる順に素材が並べられていて、真ん中にライスが置かれています。
ナンがある場合もありますし、インドでは手で食べることが基本です。
ルーもインドと日本では違い、日本は小麦粉が使用されているので非常にとろとろしていることが特徴です。
インドは、野菜等の汁気を主体としているので、さらさらしていてスープのようなカレーもあります。
インドのカレーの歴史
カレーの発祥と言えばインドと言われているほど、有名です。
しかし、日本人が慣れ親しんでいるようなスタイルのカレーは存在しません。
インドのカレーの歴史は、はっきりと知られていませんが5,000年以上前にインドで生まれたスパイスを使った食事を食べるようになったことがきっかけだと考えられています。
そのため、日本のカレーのように1つの食事メニューとして出されないこともあり、スープや味付けの1つとして扱われています。
インドでは、カレーという名称で呼ばれておらず、具材の種類や煮込み方によって呼び名が変わっていることが特徴です。
最古のカレーというのは、インド南部で食べられており、スパイスシチューという名前でした。
そこから、世界中に広まっていったのです。
日本のカレーの歴史
日本のカレーの歴史は、約160年前とそこまで古くはありません。
日米友好通商条約が結ばれて、日本に西洋商人らが入ってくるようになった時、彼らの使用人達を通じ、イギリス式のカレーを教えてくれたのです。
イギリス式のカレーは、現在の日本のカレーによく似ていて、カレーパウダーを使用したカレーでした。
日本で初めてカレーライスを作った時は、具材が牛肉や鶏肉といった、現在でも使用される具材から牡蠣や鯛、蛙などちょっと変わった具材もありました。
ただ、当時はカレーというのは非常に高級食で、なかなか普通の人達は食べられないメニューだったのです。
そこから、徐々に洋食屋や喫茶店でもカレーが登場し、現在では一般的家庭でも当たり前に食べられるような食事となりました。
福神漬けの由来や食べられる理由
日本のカレーで欠かせない存在の福神漬けですが、なぜ福の神なんて名前がついているのかということを知っている人はほとんどいません。
福神漬けは今から140年ほど前に作られて、7種類の野菜を漬けていて、福神漬け発祥の店が上野・不忍池にあり、七福神の弁天様が祀られていることから、福神漬けと名付けられたそうです。
そして、カレーに添えられるようになったのは、大正時代です。
欧州航路客船の一等客に出されたカレーに添えられたのが始まりで、カレーの辛さと福神漬けの甘さがとてもマッチし、この食べ方がどんどん普及していきました。
おわりに
インドと日本では、歴史も食べ方もまるで違います。
カレーの本場はインドだと言われていますが、日本特有の食べ方として福神漬けと一緒に食べるというのは外国の人にも支持されている日本らしいカレーとして、現在は広く普及しています。
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