カレーの付け合わせと言えば、福神漬けをイメージする人も多いと思います。
ですが、福神漬けの材料や種類、なぜ赤いのか?ということまでを知っている人はなかなかいません。
ちょっと甘くてカレーの辛さを緩和してくれるので、カレーには欠かせない付け合わせではありますが、謎が多い福神漬けに関してお伝えしていきます。
福神漬けは、なぜ赤い?名前の由来
福神漬けの味付けは、醤油と砂糖とみりんなので本来の色は茶色です。
しかし、カレー屋や販売されている福神漬けの中には真っ赤な福神漬けを目にした人も多いと思います。
なぜ、赤いのかというとこれは味の違い等ではなく、見た目の問題です。
日本では食事の色合いというものが非常に重要視されることが多く、カレーに関しても茶色なのにまた茶色の福神漬けを乗せるのは色味が悪い、ということで赤い福神漬けが登場しました。
しかし、この赤というのは本来の色ではないので、着色料を使用しています。
着色料はあまり良いイメージを持っている人が少ないので、最近ではしそや紅生姜などで薄紅色の福神漬けも販売されているんです。
次に、福神漬けの名前の由来ですが、もともと福神漬けの原料が7種類の野菜であることから、七福神に因んで名付けられたという話です。
ほかにも名付け親がカレーを食べた時に、近くに七福神の1つである弁天様があったことから由来しているという話もあります。
福神漬けの材料とは
福神漬けは、見た目的にそんなにたくさんないと思われています。
しかし、実際は多くの場合が「大根・なす・きゅうり・れんこん・しそ・生姜・たけのこ・しいたけ・なた豆」のどれかが5種類以上入っています。
そもそも、福神漬けは農産物漬物というカテゴリーに分けられていて、「大根・なす・うり・きゅうり・生姜・なた豆・れんこん・しそ・ためこの・しいたけ・唐辛子を細刻したもの・ごまのうち5種類以上を主原料として漬けたもの」という定義付けがされています。
そのため、どれか5種類を入れる必要はあるが、必ずこれじゃないと福神漬けではないというようなものではないのです。
福神漬けは、見た目とは裏腹にたくさんの種類の材料を組み合わせて作られることによって、あの甘くて美味しい味を完成させられるのかもしれません。
なた豆とは何か?ひょうたんも入ってるの?
福神漬けの謎の1つとして、ひょうたんのようなものが入っている、と言われることがあります。
そんなにたくさん目にすることはありませんが、実際ひょうたんの形をしたものが出てくるので、ひょうたんが入っているの?と思う人も多くいます。
しかし、ひょうたんではなく、その正体はなた豆です。
なた豆というのはさやえんどうの実の部分を指し、実を切るとまるでナタのような形をしていることから、なた豆と呼ばれるようになりました。
福神漬けに使用されるなた豆は、大きくなる前のさやを輪切りにしたもので、これがひょうたんのような形をしているのです。
まとめ
福神漬けとカレーは、黄金コラボと呼ばれるくらいに相性の良い食べ合わせです。
この組み合わせは、明治から続く歴史の古いものなので、非常に日本人に馴染みのあるものなので、材料を知り、福神漬けを手作りしてみてもいいかもしれません。
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